第59回デカンショ祭③

興奮冷めやらぬ翌日、篠山の町内散策と市役所を訪れました。
ここは河原町地区の古い町並みです。
ここまで古い商店や民家が残っていれば値打ちがあります。
町並みを保全しようという住民意識の高さを感じました。

商店街の中でひときわ目を引いたのがこの巨大な看板です。
大阪で言えばかに道楽のような看板です。
篠山市はマスコットキャラが「まるいの」と言うくらい「いのしし」が有名です。
わたしもあだ名が「いのこ」で親しみを感じました（笑）

市役所に到着し、篠山酒井市長にダメもとアポなし突撃取材を強行しました。
市長は私の事を知りませんが、私は昨日市長を祭り会場で見ているので親しみが湧いてきました。
友達光線が出ていたのです。
この友達光線をキャッチするアンテナがビビッときていました。

市長室に向かいますと、なんとタイミングよく来客があり市長自らやってきました。
その来客とは議員基本条例を視察に来られて議会報告会を私の担当だったその夜に馬路会場に来られた篠山市議さんでした。

名刺交換をしましたら市長の名刺がこれです。
この時点で私と感覚が似ている・・・
友達光線が確証に変わった瞬間です。
亀岡市長もこれくらいの名刺を作って掴みを作ってくださいな。
昨日から宿泊して祭りに来ましたと話しましたら市長も笑顔でウエルカムモードです。

応接室から市議さんを呼んで一緒に記念の写真撮影となりました。
何というタイミング！

（市長の横にさりげなく亀岡の有名人が）

あの時の・・・
と言うことになりまして一気に和やかな雰囲気になりました。
景観条例の資料がほしいといいましたら市長自ら担当課に電話をして手配してくださり、おまけに浴衣の美女が案内してくれまして至れり尽くせりです。
まちづくり部景観室長から資料を頂き説明を受けました。

次にレンタサイクルの説明を受けに観光課に向かいました。
亀岡市もレンタサイクルはあるにはあるのですがあまり告知されていません。
街でこのような垂れ幕を見て興味が湧いてきました。
どのようなシステムになっているのか観光課主査から説明を受けました。
平成21年度経済産業省の実証実験事業として取り組み、環境省と市の環境課も一緒に連携して取り組んだそうです。
以前は普通のレンタサイクルでしたが、今回から電気自転車に変わったそうです。
どうやら外部委託しているようです。
委託先は社団法人ノオト。
収支的にはマイナスですがびっくりするような赤字でもありません。

ちょうど話を伺っている時タイミングよく観光大使があいさつに来られました。
市役所横のたんば田園交響ホールでの催しがあるみたいです。
題して「丹波篠山ふるさと大使大集合」
どうやら観光大使は亀岡市にもありますが独自のものと言うより流れなのかな？
篠山市出身のテレビに出ているタレントや俳優さんやプロのミュージシャン、文化人、漫才師、地元歌手が勢ぞろい。
デカンショ祭は地元出身者にとって大変名誉な事なのです。
篠山市はコンパクトにうまくまとまっています。

篠山に行くのなら先進的な指定障害者支援施設のいぬいふくし村と言うのがあると聞きまして地域福祉課で場所を聞いてアポをとり視察に行きました。
あいにく施設は盆休みで休業中でしたが、施設長の足立さんからお話を伺うことができました。

ここが生活介護施設で活動内容は日常身辺介護・機能訓練・生産・創作活動、地域交流など個々の障害に応じた介護・支援を行っています。

同じ敷地内に就労継続支援（B型）の『ワークコミュニティーみーつけた』があります。
この建物の中で喫茶店の経営、お弁当、コンサート、市民ギャラリーを通じて地域の交流拠点にしています。
この中で施設長よりお話を伺いました。
弁当事業は兵庫県庁や篠山市役所、社会福祉協議会やロータリークラブもお得意先で、弁当のみならずトイレットペーパー等の販売も積極的に事業展開されています。
一過性で終わらない持続的な商品の販売戦略が素晴らしいです。
毎日仕事が忙しいのでメンバーの給料も良く、平均給料は聴覚障害者で9～10万、知的障害者も平均2万5000円程度（ちなみに亀岡はその半分程度か）と聞いて驚きました。
兵庫県内でも所得の高さは2番だそうです。
過去の救貧政策ではなく働くものの所得アップが本当の意味での自立支援になると思います。
あっぱれです。

その収益の柱がこの資源ごみ回収業です。
古紙、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、家電品等の回収作業が主な仕事で古紙は1日あたり1トン近く集まるのだとか・・・
最近では回収にいかなくとも持ち込みで来られる方も多いそうです。
私が見たうまく行っている市や会社の特徴はとにかくトップが前向きで元気、そして明るいことです。
この他にも「みんなの家」と言う別の場所に商品の展示販売所がありますが、こちらのほうはジャンジャン売れて儲かりまっせ！とまではいかないそうです。
大変貴重なお話ありがとうございました。

いぬい福祉村を後にしまして、車で走っていましたら友達光線の出ているカレー店を見つけました。
インドカリーと言うよりもネパールに近い味だと思っていましたら、作っていたのがやはりネパール人でした。
実は私はカレー評論家で味にはうるさいのです。
本場のカレーを食べにわざわざインドに食べに行ったほどです。

友達光線が出ていたので片言の英語で話しかけ怪しい日本人とネパール人が友達になりました。
彼は1年間大阪の専門学校で日本語を学んだそうですが日本語ペラペラです。
日本人が1年間英語やヒンズー語を学んでも喋れないのにたいしたもんです。

市役所に戻りまして少し時間があったのでたんば田園交響ホールに初めて入りました。
関西学院大学の落語研究会のメンバーが落語会ややっていました。
第二部が『デカンショだよ!丹波篠山ふるさと大使全員集合』を見たかったのですが、夕方に予定があるので帰りました

コーナンも上新電機も景観に配慮し、派手な看板ではなく木目調です。
市が景観を考慮して指導したそうです。
やはり強制力を持たせた条例制定は必要だと思いました。

第一回篠山写真コンクールに応募しようと思い写真を撮りました。
どうです、この構図。
橋の欄干に立っている像に注目しました。

何気ない田園風景も絵になります。

ふるさとや自然が最大の観光なのかも知れません。
まさに遊びと学びが融合し、大変充実した篠山の旅でした。

コメント 6

市長に突撃取材さすがに事前に許可を貰ってないと市長や幹部人は会って来れませんよねSPの人に拒否されたり止められませんでしたか？
by 安泰 (2011-08-25 17:52) 

市長にSPはいませんよ（笑）
しかし、市長は議員と比べ物にならないくらい忙しい。
普通はアポなしで行ってもスカくらいます。
亀岡の市議会議員と言う身分とたまたま亀岡でお会いした篠山の議員さんを知っていたから話ができました。
正直ラッキーといった所です。
by kochan (2011-08-26 00:26) 

またまた、すごい行動力に脱帽です！

by King (2011-08-26 22:36) 

私の行動は基本的におおまかなポイントだけを決めて後は現場の成り行き任せの事が多いです。
スピーチも同じで、あまり細部を決めすぎれば面白くありません。
多少のイレギュラー（遊びの部分）があるほうが楽しいのです。
不思議なことにうまくいくときには勝手に扉が開き、やめたほうが良いときには邪魔が入ります。

by kochan (2011-08-27 02:56) 

篠山の福住（篠山から湯の花に向かう途中）にある市営住宅もご覧になりました？デザイン、素晴らしいんですよね。

篠山市は無理な合併が市財政に大きな影響を与えましたが、市民のみなさんの意識は素晴らしいなあ、といつも感じています。それと、NPOなどを、外部資金を取ってこれる団体として育てよう、という行政の意識、それにこたえる市民の意識も。

NPOサイドにも問題の多い団体もありますが、根本的に、行政がNPOをどう「利用」しようとしているのか、イマイチ見えてこないのが亀岡の困った点でしょうか。単に安く利用できる相手、とみているのか、それとも一緒に人・モノ・カネを集められるパートナーとして見るのか。

ところで、突撃取材？の流れ、私もおなじです。先方が、こいつは話を聞いてやろう、あるいは誰かを紹介してやろう、と思って下されば、自然と繋がっていきますね。
by 亀岡市民2号 (2011-08-31 09:29) 

福住の住宅見ました。
素晴らしい木造建築の市営住宅でした。
人目をひきます。

そうですね、私もNPOと行政のありかたについて疑問を感じているものの一人です。
官学連携とて同じです。
今日もそのことについて3時間半語り合いました。
安く利用できる相手かパートナーかと聞かれれば前者のような気がします。（すべてではありませんが）

突撃取材も相手が構えない時は本音が聞けますし、うまくいく時は勝手に扉が開いてゆく感じがします。
その流れに身を任せるといった感じです。
いつも不思議に感じています。
私の場合友達光線が出ている相手、もしくは大嫌いと思っている人が不思議と結びつく場合が多いですね。

ある程度大まかな流れを決めて後はフレキシブルに動く、行動してから理論を考えるタイプです（笑）
by kochan (2011-09-03 22:34)