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水道未普及地域現地視察 [亀岡市議会]

4月18日、産業建設常任委員会は今年度約11億円という多額の予算計上されている水道未普及地域施設整備の現地視察(亀岡市畑野町)を行いました。
上下水事業は特別会計で一般会計のように会計報告は款・項・目の単式簿記ではなく企業会計と同じ『独立採算制』で複式簿記になっています。
従いまして設備投資や施設維持管理経費は市民から徴収される利用料金によって成り立っています。
各自治体により料金体系に差があるのはそのためで、効率の悪い(家と家の距離が遠い山間部の辺地等)地域には積極的に投資できないのが現状なのです。
企業の観点で見れば採算の見合わない辺地での投資は更なる企業会計の悪化を招くので積極的になれない案件ですが、快適な生活を支えるまちづくりと言う行政としての観点で見れば取り組まなければならない問題です。
福祉水道という観点からみれば正しい判断なのかもしれませんが、将来市民の負担増になる可能性を考えれば難しい問題です。
上下水事業会計は累積欠損金解消のため平成22年度第2期より値上げが実施された所です(2段階の値上げで平成25年度からさらに改定率19.9%の値上げ)
値上げにより現在は黒字会計となり、累損は減少傾向にあります。
亀岡市の水道整備状況は昭和34年に給水開始以来、上水道事業区域と5つの簡易水道(川東・千歳・保津・犬甘野・柚原)と1飲料水供給施設区域(東別院小泉)の公営施設7箇所(他に民間の専用水道もありますが)があり、未普及地域は畑野町、東西別院町となっています。
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ここは佐伯の加圧ポンプ場です。
畑野町に送水する水は湯の花温泉手前のこの加圧ポンプを経由して送られます。
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バスの中で上水道課の職員から車中より説明を受けました。
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ここの山の上に見えている白い円筒形の建物が湯の花配水池です。
畑野町への送水容量もこの配水池で受け持ち、いわば基点となる配水池です。
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畑野町入り口付近でバスから降りて担当者より説明を受けました。
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(説明を受ける産業建設常任委員)

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土ヶ畑(どんがはた)地区は畑野地区における最高所の配水付近です。
ここが施設建設用地です。

【事業内容】
●総事業費(概算額) 36億円
●財源見込み
国庫補助(補助率3分の1)
京都府補助(補助率10分の1)
市負担(補助率30%程度)
地元負担(分担金)1戸あたり約120万円
●配水池6箇所、加圧ポンプ7箇所築造工事、送水管・配水管・給水管布設工事
●事業計画期間:平成21年度~25年度予定
●計画給水戸数:約1100戸

平成18年4月住民で構成する畑野町水道設置推進委員会が組織され、900戸を超える初期設置申し込みがあり平成20年12月19日付けで市長に対し上水道の整備推進要望書が出され、事業推進が決定されたものです。

【感想】
蛇口をひねれば当たり前のように水が出てくるともの思っていましたが、浄水場を経て数々の加圧ポンプを経て家庭に届いているという仕組みが良く分かりました。
いわば加圧ポンプは心臓部で送配水管と言う血管に水が流れているようなものです。
加圧ポンプが止まったり管が破裂すれば当然水は届かないのです。
未曾有の震災でまず住民が一番必要とするものは水であり電気やガス同様のライフラインなのです。
地下にどのように埋設されているのか、電気が止まっても水の供給ができるのか、災害が起きた場合の復興経費の負担はとうなるのか?
色々とまた興味が湧いてきました。
職員の皆さん、お忙しい所どうもありがとうございました。
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