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議会報告会の報告 [亀岡市議会]

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昨日、議会報告会が開催されました。
私の担当は保津小学校前にある保津町自治会でした。
会場となる3階に上がりますと、歴代の自治会長の写真がずらりと飾られており、長い歴史を感じます。
自治会関係者を中心に10名近くの市民に来ていただきました。
7時半にスタートし、約1時間で終了予定です。
次第に従い、定刻通りに始めました。

当日の役割分担は司会進行は苗村議員、そして木曽委員長の開会挨拶の後、出席議員の紹介がありました。
司会の趣旨説明の後、概要説明は中村議員、予算特別委員会の報告は小島議員、そして各議員の所属する常任委員会の報告がありました。
総務文教常任委員会の報告は日高議員、環境厚生委員会の報告は酒井議員、産業建設常任委員会の報告は馬場議員の順で行われました。
その後質疑応答があり、私の役割分担は閉会の挨拶でした。

説明で時間が少し押しましたが、ほぼ定刻通りに進行し質疑応答に入りました。
この質疑がかなり緊張感のある質疑でした。
会場にわざわざ足を運んでいただける方は、議会のあり方や市政に対する問題意識を高く持たれている方たちばかりなのです。
まず最初の質問は環境厚生常任委員会付託の第68号議案『亀岡市国民健康保険条例等の一部改正する条例の制定について』の中で現行、暫定で1児につき39万を支給している出産一時金の『暫定』の意味や同じく第46号議案の『辺地総合整備計画の策定について』の辺地の定義について質問されました。
これらは軽いジョブのようなものでした。

続いての質問者は『TPPに加盟しないよう政府に意見書の提出を求める請願』の賛否とその理由の説明を各議員に求めました。
質問者はTPP加盟に反対の立場でした(従って請願には賛成の立場)
私もTPPに関してはインターネット等で情報を詳しく調べ、単に農業にとどまらず、医療や保険、また外国人の雇用にまで及ぶもので非常に危険であると感じていました。
さらにセカンドオピニオンとしてその道に精通した友人に話を聞き、こりゃあかんと判断し請願に賛成しました。
議場での議員の賛否の責任は重いのです。

次の質問者もなかなか手厳しいものでした。
質問は3点
①参加者が少ないが一体どう言うPRをしているのか
②3月定例会の会期は29日間だが、実際には13日しかない、予定のない日は一体何をしているのか
③小学生が教科書を読んでいるような説明ではなく自分の言葉で説明してほしい

①については自治会を通じて全戸配布しましたが、PR不足は否めません。
議員によるノルマや動員はかけていません。
質問者は自分の選挙の演説会にはたくさん人を寄せるくせにその差は何んやとおっしゃっていました。
地元議員の動員におんぶにだっこでは意味がないので地元選出議員はあえてはずしていたのです。
ただ、前回もアンケートでも出席者が少ないとのご指摘を受けていたのでいかに足を運んでいただけるかを真剣に議論し考えて行きたいと思います。
一般の市民に伝わらなければ何もならないのですから。
②については私も一市民の頃は同じような思いでいました。
分厚い資料に目を通すだけでも大変です。
定例会ですらそのような意識であれば何も予定のない月など月給泥棒(正確には議員は給料ではなく報酬ですが)と思われていると思います。
私が昔「学校の先生は夏休みでも給料もらえてええな~」と思っていた感覚と同じだと思うのです。
実際にはクラブ活動の顧問や普段出来ない勉強等があるのですがそれがなかなか一般には伝わらないのです。
定例会のない時でも来賓で呼ばれたり、色んな会議や勉強会に参加したり、政党に所属している議員は政党活動をしたりでやるべきことはたくさんあります。
時間のある時に人に合ったり会報誌を配りに歩いて議会報告や市民の声を聞きに回ったりもします。
また地域の活動に参加したり、次の質問の資料や準備を集めたり正直に言えばやりかけたらきりがない仕事でもあり、また何も質問や活動をしなくとも毎月報酬が貰える世界です。
しかし現実はそんなに甘いものではありません。
市民は見ていないようでよく見ています。
③はこれまた痛い質問です。
どうしても全体を短時間で説明しようとすればこうなってしまうのです。
ただ聞かされているほうにしてみれば議員の自己満足にしか見えないのかもしれません。
要は伝わらなければ何もならないのです。
地域に関する話題や重点項目を中心にわかりやすく噛み砕いて説明する方が良いのかもしれません。
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次の質問者は委員会のネット中継もできないものか?健康保険料の不足分1億5千万は一般財源から出すべきではないのか、政務調査費を月額5000円引き上げしているが震災の募金に回したらどうか、震災被災者の受け入れが亀岡市は少なすぎる等の質問がありました。
また再質問で議員提案議案の『亀岡市自家用自動車有償行為条例の一部を改正する条例の制定について』と『大幅増員と夜勤改善で安全・安心の医療・介護を求める請願』の各議員の賛否を求められました。
私は二つとも賛成の立場です。
この賛否につきましては今度の新しく生まれ変わった議会便りで掲載される予定です。

最後の質問者は各会派(会派に属さない議員も含む)の議員定数削減に関する質問がなされました。
改革かめおか、緑風会、公明党議員団は削減に賛成、共産党議員団は反対の立場、会派に属さない議員の酒井議員は削減と言われないような議員になりたいと思う、私は削減が議員の質の向上につながれば賛成だが必ずしもそうはとは思わない、しかし多くの市民が望むのならやぶさかではない。
現に前回選挙で2名削減に賛成し、その2名の中に入った経緯がある。
と答えました。
実際、特定政党や団体の推薦を受けない(受けられない)議員の当選は非常に難しく限界があると感じています。
「議員なんて必要ない、10人くらいでええ」と市民に言われないような活動したいと思います。
そのためにも議会報告会で多くの市民に活動を知ってもらう努力をせねばなりません。
白熱した緊張感のある議論となり、予定の時間を1時間オーバーし、終了時間は9時半でした。
本日のような市民が50人集まれば朝まで生テレビのようになってしまいそうです(笑)
議員も大変良い勉強をさせていただきました。

最後まで長文にお付き合いいただきありがとうございました。
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コメント 2

ttpapa

亀岡市議会の真面目な取り組みとして評価いたします。ただこのように形式ばった形で行わなくても、議員さん個々なり会派単位なりで「市政報告会」を定期的に実施されればいいとも思いますが。それはともかく、市民に対して積極的な交流の姿勢を全く見せていただけない南丹市議会に比べてうらやましいかぎりです。何しろ南丹市の議員さんは誰一人HPすら開設されていないんですから。わが町(南丹市)も「市民に開かれた市政」を進めてほしいものだと思っています。
by ttpapa (2011-04-16 21:41) 

kochan

ttpapaさん

お隣り南丹市よりコメントありがとうございます。
私の理想は楽しく本音でわかりやすく学ぶです。
一般的な市民受けする公約は定数削減と報酬カット・・・
果たしてそれでだけでいいのか?
中身が見えていないと税金泥棒のような議員や職員はいらないという意見が大半だと思うのです。
私も1市民の頃議員は年に何日働いていくら貰っているのか、どれだけ年金もらっているのか・・・そんな事を考えれば考えるほど知らないぎらついたおっさんの銭儲けの為に何でわざわざ投票所にいかなあかんねんと思っていました。

議員の定例会のない日の日常の一端を知ってもらう為に日記を書き始めました。
知らない世界を一緒に体験してもらう、結果だけを知らされるのではなく結果に至るまでの経過やどんなことが議論されたのかの過程が大切なのです。

堅苦しい権威主義の世界ですので、できるだけ肩の凝らない表現をしようとくだけた話にすれば遊び半分に見られてしまいます。
どこまで本音を書いたらよいのかいつも戸惑っていますが次の当選を考えれば少し抑えた表現をしなくてはいけませんが、大本営発言なら必要ありません。
市民に必要と思われるような、山田でも鈴木でもない井上やないとあかん、あんな議員も一人くらいおらんとあかんと言われるような議員を目指して頑張ります。

おっしやるような形式ばった市政報告会ではなく市政も人間性も身近に感じてもらえる気さくな何でも話しやすい議員でありたいと思います。
分からないことは無理に答えず後日調べて回答すれば議員も勉強になります。
どんな事でも即答できるほど私は完璧な議員ではありませんが、常に誠実でありたいと思います。
by kochan (2011-04-16 23:17) 

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