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諸行無常 [こうちゃん日記]


キャンディーズのスーちゃん、田中好子さんが乳がんでお亡くなりになりました。
享年55歳です。
私にとっての御三家と言えば男性ならば郷ひろみ、西条秀樹、野口五郎、女性では山口百恵、桜田淳子、森昌子、そして子どもたちのアイドルはピンクレディー、おやじ(当時はヤングでしたが)のアイドルはキャンディーズでした。
私は痩型よりややぽっちゃり型が好きでしてピンクレディーならミーちゃんキャンディーズならスーちゃんが好きでした。
年下の男の子が流行った時こんなきれいなお姉さんにかわいがってもらえたらええなーと真剣に思いました。

おりしもスーちゃんの葬儀と同じ日に私の母屋のおっちゃんの葬儀がセレマでありました。
享年85歳。
おじいさんと言うより遺影も若々しくおっちゃんという感じの人でした。
死因は動脈瘤の破裂です。
昨年に病が発見されたそうですが、歳も歳なので手術をしないで普通の生活を送ることを選択されたそうです。
この話はごく親しい人しか知りませんでした。
動脈瘤の破裂は即ち死を意味します。

出棺前の喪主の挨拶の中で心に残る言葉がありました。
それは本人がなくなる前に書いていた遺書のような日記の走り書きの話でした。
2点書き記されていたそうです。
一つは施設に入所中の家内に先に旅立つ事が心残りだと言う思い、そしてもうひとつは「65年前の特攻を命じられる号令を待つ心境」と記されていたそうです。
その話を聞いて私は思わず目頭が熱くなりました。
おじさんは、戦時中ゼロ戦に乗っていました。
なぜ生きて還る事ができたのか詳しくは知りませんが、乗る前に終戦を迎えたのかそれとも何らかのトラブルで飛べなかったのか分かりません。
しかし、明らかに65年前特攻を命じられるという事は死を意味すると言う事です。
今か今かと死を意識しながら待つ心境は計り知れない不安と恐怖であったと察します。
破裂する=命令=死
私は戦争は体験していませんが、未だに戦争が脳裏から離れていない過去の歴史を引きずっていたかと思うと二度と戦争を起こしてはならないと思いました。
ただ、唯一の救いは安らかな顔でした。

私は震災で満足な葬式すらあげられない、亡骸すら見つからない被災者の事を考えるとなんともやりきれない気分になりました。
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