SSブログ

天国でゆっくりしいや [こうちゃん日記]

 年末年賀状を書き始めようと思っていた矢先、病気療養中の家内の父の容態が急変したとの家内からの連絡を受け、急遽病院に向かいましたが、その翌日12月19日朝に息を引き取りました。
最後の息を引き取る瞬間に跡取りの次男も立ち会いました。
かねてより父は病院の延命治療は望まず、自宅で出来るかぎり辛抱して入院して1週間ほどで天国に旅立ちました。
病院では苦しむことなく兄弟家族に見守られる中安らかな顔をしていたことがせめてものなぐさめです。
享年82歳でした。

 悲しむ間もなく葬儀、告別式の準備は容赦なくやってきます。
何せ今までの段取りや仕切り役がなくなったので娘婿の私は責任重大で迫り来る多くの決め事の決断をしなければなりません。
こんな勉強はあまりしたくありませんが、幸いセレマに友人が勤めているのでずいぶん助かりました。
マニュアル通りに祭壇や返しの品物、様々なオプションをいくつも決めなければなりません。
お寺の手配、坊さんは何人?誰を呼ぶ、花はどうする、仕上げの料理は、初七日は・・・
 それよりも一番の問題はまず喪主を決めなければならず、当初私が頼まれましたが、跡取りが決まっていた次男を家内と相談した結果喪主にふさわしいと推薦し、親族にも納得していただき次男が喪主を勤めることになりました。
推薦理由は本人に打診した所、いやいやではなく挨拶も俺がやると前向きだったからです。
そのほうが故人も喜んでくれるだろうし、近所の人に世代交代したお披露目にもなります。

 結果は大正解でした。
紙を見ながらでしたが自分の言葉で等身大の気持ちを表し、あちこちですすり泣きが聞こえました。
後の病状報告等のフォローは後見の私がしましたが、息子も弁論大会に出場した経験も生かされたのか立派に挨拶をしてくれてほっとしました。
私は不思議と棺の姿を見てからは涙が止まりました。
安心した眠るような顔を見てこれでいいのだと思いました。

 人が好きで、自然が好きで、株も好きで、ダンディーでユーモアがあり、頑固で思った事はすぐに実行、そして世話好きな父でした。
6人兄弟のリーダーとして慕われ、多くの人に愛される人間力を持っていました。
困難な事に直面すれば逆転の発想でピンチをチャンスに変えてきました。
3人の孫たちとは時には本気で喧嘩する位に純粋なおもろいおじいちゃん。
一緒に山に行ったり田んぼに行ったり木を運んだり、昔話しをしたりそして心を通わせたものの始めて直面する「死」・・・
私を含めて人生そのものを教えていただきました事に深く感謝しています。
やりたいように生きて後継者もちゃんと育ち、良い人生だったと思います。
子どもたちや家内とも色んな会話も増えました。
いつまでも子どもと思っていましたが色々話せばしらないうちに随分成長していました。
3人の子ども達はおじいちゃんと過ごした四季の移り変わりや空気の匂いを感じる田舎の家が大好きで感性が磨かれたのだと思います。
親父ありがとう!
天国でゆっくりしいや、今度は必ず俺も結果出すからまー黙って見てなって・・・
これでいいのだ。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。