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自販機1台税収15億(タバコ自販機問題のカラクリ) [日本の政治、世界の政治]

 タバコの自販機1台税収15億円とは一体なんのこっちゃ?
実際にはありえない話のカラクリは関西新空港のバブルで財政大ピンチの泉佐野市が苦肉の策で企業誘致条例を改正した事に起因しています。
そもそもタバコ税は税金の一部を地方に還元するのがうたい文句で現在タバコ税は1本あたり8.7円のうち国がその半分の4.4円、市町村に3.3円、都道府県に1.1円還元されています。

 タバコは亀岡市内で買いましょう!
昔よく耳にしましたが市内に税収が落ちるのでタバコが売れたら大歓迎なのです。
ところが最近タバコを市内で買うと言うよりタスポ導入ですっかり自販機や町のタバコ屋さんで買う機会が減りました。
それに変わってカードを入れずに買える(対面販売という表向きの理由で)スーパーやコンビニ、パチンコ店で景品と交換する人が増えてきたように思います。
コンビニやパチンコ店は本部からの仕入れになれば亀岡市の税収にはならないので面白くありません。
泉佐野市では平成8年度より1つの税目で3000万以上の納税効果のある企業に対し、3000万を越える部分について10%の奨励金を支払う制度をはじめたそうです。

 そこで、タバコ販売小売業者は営業所の伝票の帳合いを泉佐野市にして異常な売り上げを上げていたというわけなのです。
この小売タバコ業者は主に豊中市のパチンコ店にタバコを納入していたそうです。

 つまり損得勘定とすれば泉佐野市はタバコが書類操作上たくさん売れた事になっているので税収が大幅アップ、タバコ小売業者も奨励金でウハウハでともにWinWinの関係。
07年度の税収約7億が09年は23億になったとか・・・
業者への奨励金も09年度は1億5000万にのぼるそうな。
泉佐野市は約15億の税収のため地方交付税約6億円のカットを差し引いても9億円の増収、企業奨励金の1億5000万を差し引いても約7億5000万の増収になります。
本来入るタバコ税を泉佐野市に持って行かれた豊中市は面白いはずがありません。

 しかし、こんな裏技が許されるはずもなく限りなくクロに近い灰色といえるでしょう。
厳しい財政状況は理解できますが、倫理観の欠如と言われても仕方ありません。
正攻法で行きましょう!
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