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検察審議会、起訴・不起訴の明暗 [日本の政治、世界の政治]

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(あのころに帰りたい?)

 民主党幹事長の小沢幹事長が自らの資金管理団体「陸山会」の土地取引事件で、政治規制法の虚偽記載問題で地検の嫌疑不十分で不起訴になった処分について検察審査会は27日「起訴相当」との議決がなされました。
つい先日鳩山総理の26日同じく政治資金管理団体「友愛政経懇話会」で母親からの偽装献金事件の「不起訴相当」の議決とは対照的な議決となりました。
私は国民感情から見て妥当な判断だと思います。
いずれにして起訴するに相当な証拠がないと言うものであり、事実誤認の白ではありません。
国民感情として前者は秘書が勝手に億の金を政治家に相談せずに動かせるはずがない、後者は資産家令嬢のお母さんからのお金で汚い金ではなく、税金逃れ的なもの、前者は悪意を感じ、後者はそれほどの悪意を感じない国民感情が反映されたものだと思います。
いずれにせよ民主政権のトップ2がマニフェストで自民政治の政治と金の問題や、官僚の天下り天国にメスを入れることに期待して政権交代を託した国民からまたもや裏切られた思いだと思います。
政権交代を期待して短命に終わった細川政権に騙された悪夢が脳裏をよぎりました。

 求心力を高めるための幹事長続投宣言もむなしく感じます。
次の参議院選挙で勝つためには自ら陣頭指揮に立つ幹事長が辞任するのが得策と言う全く皮肉な話しです。
政界のデストロイヤー(破壊屋)は民主党まで潰してしまうのか?
選挙で勝つためにはクリーンな(クリーンそうな)中堅若手のリーダーに首をすげ替えるしかないと思うのです。
最近の鳩山総理を見ていると以前のように顔に生気がみなぎっていません。
こないだの4月21日の党首討論にはがっかりしました。
谷垣総裁の核安全保障サミットでのワシントン・ポストにこきおろされた質問で鳩山総理は「ワシントン・ポストに言われるように私は愚かな総理かもしれません」と答えました。
謙虚に話そうと思ったのかもしれませんが、党首討論は論戦の場、一国の(日本)のリーダーとして言ってほしくない言葉でした。
飛行機が乱気流に飲まれてる前に、乗客(国民)が安心できるように「これから乱気流に入りますが心配要りません、シートベルトを締めてください」とアナウンスするところが、パイロット自ら「うわー」という声がマイクで聞こえたようなものでこれでは安心して飛行機に乗っていられないのです。

 この検察審査会というのは、検察官が独占する起訴の権限(公訴権)の行使に民意を反映させ、また不当な不起訴処分を抑制するために、地方裁判所またはその支部の所在地に設置され無作為に選出された国民(公職選挙法上における有権者)11人によって構成される機関です。
日本では起訴する権限が独占されていますが、犯罪被害者等が検察が不起訴と決めても不服であればこの検察審議会が判断の妥当性を審議します。
いわゆるアメリカの大陪審制度のような制度です。
検察審査会の果たす意義は、検察官の恣意的な判断によって、被疑者が免罪されたり、犯罪被害者が泣き寝入りする事を防ぐという役割があるのです。
2009年5月20日以前は、検察審査会が行った議決に拘束力はなく、審査された事件を起訴するかの判断は検察官に委ねられ、「不起訴不当」や「起訴相当」と議決された事件であっても、結局は起訴されない場合も少なくなかったのですが、司法制度改革の一環として、検察審査会法が改正されたため(刑事訴訟法等の一部を改正する法律(平成16年法律第62号)第3条)、この起訴議決制度が、2009年5月21日から導入され、議決に拘束力が生じるようになりました(2009年5月21日に施行)。

 2010年1月27日には、明石花火大会歩道橋事故について、初の起訴議決がなされ、明石警察署の元副署長が強制的に起訴されることとなったことは記憶に新しいと思います。
ちなみに起訴相当は議決権の3分の2以上の8名以上、不起訴不当は過半数の6名以上、「不起訴相当」とした事件については、検察官が不起訴処分をした場合は手続が終了します。
一方、「不起訴不当」と「起訴相当」の議決がなされたものについては、検察官は、再度捜査を行い、起訴するかどうか検討しなければならないとされています。(フリー百科事典ウィキペディア参照)
死刑制度の時効も犯罪被害者が声をあげ撤廃される流れになり時代も変わってきました。

 いずれにしても夏の参議院選を控えた民主政権にとって大きな痛手になることは間違いありません。
しかし、マスコミもええかげんであれだけ民主政権誕生に扇動したかと思えば、手のひら返したように一斉に民主叩きが始まっています。
視聴率稼ぎや週刊誌はとにかく売れたら良いのです。
つくづくええかげんなもんやと思います。
責任のない所で好きな事をいうのはたやすいのですが、政権与党の責任のある立場になれば、多くの国民に理解を得るにはこうもしんどいことなのかという事が分ったと思います。

 実は私鳩山総理を見ていてとてもまるで自分を見ているようで人事には思えないのです。
あっちもこっちもええ顔しようとしたら優柔不断になるし、かといって強引に推し進めれば反発をくらうし、多くの意見を聞いた上で調整し決断するのがトップの役割です。
人の良さだけでは政治の世界では渡り歩けません、世の中を変えるためには命を投げ捨ててでもという平成の坂本龍馬のような政治家が現れんかいな?(残念ながら鳩山弟は策士策に溺れるで撃沈)
政治の世界は難しいですね。
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