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都議会ヤジ問題に思う [日本の政治、世界の政治]

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 都議会でのセクハラヤジ問題が話題になっています。ヤジも議場の華とも言われていますが、お囃子的なヤジは議場の華として認める事が出来ても、やはり相手の人格を否定したり、威嚇・恫喝し、質問を妨げるようなヤジは論外だと思います。当然鈴木都議のヤジは「自分が結婚しろ」「産めないのか」(これは別の都議だそうですが)はアウトだと思います。素直に認めて反省をすればここまで傷口は広がらなかったと思うのですが、他人事のようにしらを切り「早く結婚した方が良いのではないか言う思いから言った」とはチャンチャラおかしい話で「自分が結婚しろ」とは「結婚もしてないくせに子育てを語るな」的な要素が強く大変失礼なあってはならないヤジと言うよりこれは暴言です。大体謝罪会見で議員を先生と言うのも違和感を覚えます。議員は議員であり先生ではないのです。「産めないのか」の方がもっとひどい暴言でありトカゲのしっぽ切りにならない事を切に願います。

 しかし、個人の責任追及で幕引きをしても何の解決にもなりません。正直隣にいた議員が聞いているはずですので発言者は特定できるはずですが与党議員同士かばいあう体質のでなかなか特定できないのかも知れません。ここまで騒ぎが大きくなるとは誰も思っていなかったであろうし、答弁に集中し事態を把握せず笑いが起きたので楽しい話だと思ったとの都知事の話もかなり無理があります。
 
 この問題は何も都議会のみの問題ではなく全国の地方議会でもありうる話です。私も会派に属さない議員として一人で活動していますので登壇しても他の議員のように議場での拍手はなく、ヤジられます。3月定例会の折でも事務局で通告書をを確認していただいているにもかかわらず「一問一答やぞ、何回言うたら分かるねん」とヤジが飛び、議長に妨害発言を止めるよう議場で注意を促しましたが聞き入れてもらえませんでした。議場で明智かめまるのヘルメットの提案で試作品を議場で被るとこれまたヤジの嵐でした。試作品の持ち込みは議長の許可を得ましたが、被る方が分かりやすいと思い被って質問しますと、「ふざけとる」など様々な発言を妨害するようなヤシが飛びました。残念な事にマイクの音にはヤジは入りにくいので実際の雰囲気と録画中継とは違います。

 傍聴席からあまりのヤジにたまりかねて「静かにせんかい」と(二回目)傍聴していた市民がたしなめるとその傍聴者は退場処分になりました。私もその事について強く議会事務局に抗議をしました。
静かに質問を聞こうとする傍聴者が質問が聞き取りにくいので注意を促せば退場処分とは本末転倒です。本来議長が果たすべき議場裁きを傍聴者がたまりかねて発言してくれただけなのです。次からは議長が静止しないのなら私がヤジを飛ばす議員の名前を述べて議事録に残し静止するしかないと思いました(都議会と違い人数も少ないので声で分かりますし、ヤジる議員は大体決まっていて特定できますので)

 なぜ、こういう事態になるのか、都議会の場合もそうだと思うのですが、議長は多数決で決まるので多くの議員に協力の上議長が決まるので協力者に対し強く言いにくい体質があると思います。
それと集団心理と群集心理、仮想敵国を定めて攻撃することにより組織の引き締めを図ったり、また組織が個人を守ってくれると言う安心感があります。議会改革を標榜するのならまず、自らの襟を正す事から始めるべきでしょう。
 これを機会に全国の議会も(国会も含めて)言論の府としての襟を正す機会になれば大変意味のある問題提起だと思います。
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