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天国で安らかに… … [こうちゃん日記]

 昔、得意先だった酒屋のおばあちゃんが亡くなりました。

99歳でした。

あと少しで100歳。

100歳の壁は越えられませんでした。

このおばあちゃんは私の人生に大きな影響を与えた一人です。

とにかく凄い方でした。

何が凄いのかと言いますと、儲かった時も景気の悪いときも常に一定のリズムで生活をなさっていました。

全く景気に左右されずに、始末するところは始末し出すべき金は惜しみなく出す。

常に人に施しをし、お金にきれいな方でした。

そして、常に陽気でまるで大将(息子さん)といつも漫才のかけあいのようにどんな嫌なことがあっても明るく笑い飛ばしていました。

何十年も取引している中で親子喧嘩は見たことがありませんでした。

互いが褒め合い本当に仲の良い親子でした。

おばあちゃんは記憶力が凄くて、テレビやラジオで健康に良いという事は何でも試して常に腹八分目でした。

本当に安らかなお顔でした。

天寿を全うしたと言う言葉がぴったりでした。

大将のお礼の言葉も泣かせました。

生前より死ぬ時はピンコロで行きたいとおっしゃっていたそうですが、まさにそれを実践されました。

母であり人生の先生でしたともおっしゃっていました。

そして、最後は「お母ちゃんゆっくりしいや、さようなら~~」と明るく叫ぶ姿が涙を誘いました。

いくつになってもお母ちゃんと言うあの響きが何とも言えません。

本当に心温まるセレモニーでした。

もう、あの掛け合い漫才が見られないと思うと寂しいのですが、人生何が幸せかを考えさせられました。

私も残された人生、大将の様に照れずに悔いのないように親孝行せねばと思いました。

おばあちゃんのような生き方はなかなかまねができませんが、少しでも近づきたいと思います。

合掌。
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