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緊急報告会 [教育関係]

 息子の通う高校で野球部の部活終了後、熱中症で生徒が死亡するといういたましい事故がありました。
本日、緊急報告会が開かれました。
生徒、保護者に対し校長が詳しく概要を説明を行いました。
死因は熱中症による多臓器不全だったそうです。
体育館内ではあちこちですすり泣きの声が聞こえました。
私の息子とは学年は違いますが、つい数日前元気で一緒に農作業をしていたそうです。
厳しい生徒指導の反面、行き届いたきめの細かい教育で保護者との信頼関係は抜群です。
校長の経過報告は自己保身するような内容ではなく誠実であったと思います。
その後質疑応答の時間がありましたので私は
「自宅に帰り、自転車が倒れるような形で置いてあったと近所の人が目撃していたそうですが、その時間には家には誰もいなかったのでしょうか?」と質問しました。
その後自宅ガレージ付近で倒れている生徒を近所の人が発見して救急車を呼んだそうです。
おかあさんはその日は仕事中で、息子がメールをお母さんに送ったそうですがすぐには気がつかず、救急車の到着と同時くらいに連絡がついて帰ってこられたそうです。
それの話を聞いて涙が溢れました。
苦しかった時に声が届かなかった無念の気持ち、メールに気がつかなかった母親が自責の念・・・
同じ子どもを持つ親として色んな事が頭をよぎりました。
学校側を責める親は一人もいませんでした。

熱中症は症状が出てから水分補給しても遅いそうで、こまめに水分補給をするほうが良いそうです。
突然襲いかかるそうです。
その後、体育部長より熱中症の症状と対処法を自らの体験を下に話されました。

当日配られた資料によりますと症状により4つに分類されるそうです
【熱中症の分類】
熱けいれん  発汗による塩分不足のため足や腕の筋肉がけいれんする
熱失神    脱水と皮膚血管の拡張のため血圧が低下し、めまいや失神がおこる
熱疲労    体温が少し上昇し、脱水や塩分不足により頭痛や吐き気をもよおす
熱射病    熱が体外へうまく放出されないために体温の上昇が激しく脈が速くなり、うわごとなどの意識障害が起きる。早急に手当てしないと、さまざまな臓器の機能障害がおこり、生命が危険な状態にいたる

【熱中症の応急手当】 
涼しく風通しのよい場所に移動し、衣服をゆるめ安静を保つ。
軽症で嘔吐がなければ、薄い食塩水やスポーツドリンクなどを飲ませる。
顔が青白い場合は頭部を低くし、足部を高くした体位をとる。
熱射病では冷たい濡れタオルで全身を拭いたり脈が触れる動脈にアイスパックをあてるなど、とにかく体温を下げるようにして救急車を呼ぶ。

【熱中症の予防と対策】
ウオームアップやクールダウンを行う
水分を補給する
オーバートレーニングを避ける
無理をせず、体調の異変に気づいたら周囲に助けを求める

校長は「自分の命は自分で守る意識の向上」を今以上に高める教育をすると話されました。
早速、野外実習の農作業が多い息子に大きな水筒を買って来ました。
人間の体は意外にもろいものだと認識せねばなりません。
彼の死を無駄にしてはならないと思います。
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